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平成23年8月21日(日) 京橋IMPホールにて 出演:代表バンド 何やねん,準決勝って!? それに意義を見出せるんか. まずはそこからだった. |
以前この準決勝が,敗者復活戦と呼ばれていた頃,同じ参加料を支払って 余分に1回ステージに立てるんやからラッキーとおっしゃる御仁がいた. コンテストで結果を残すことに囚われていたのだろうな.当時はどうにも 納得のできない言葉であった. でも,長くこの大会に参加してきて判ったことは,と言うかこの大会の 扱い方にはちょっと注意が必要なのだ.勝負と捉え,勝つことだけを目標に 据えていると,うまくいったときはいいが,そうでないときにそれまでの 苦労や努力が無に帰してしまう. 大人の世界では普通にあることなんやけど,これっていったいどうなんやろ. この辺りを熟慮してもらった上で,再度の参加は個々人の判断に委ねた. |
クラブに核ができて,顧問の意志がそれに添うようになると,そのチームは 一気に加速し急成長を遂げる.この時のチームは熟練度こそ低いものの ものすごい輝きを放つ.今年度の意志はどうもそれを重く扱っている. それを撥ね退けるだけの強い力が無いと,通してはもらえない. ではウチはどうするのか. 残された期間の半分を使ってしっかり考えてもらった.一週間あせった ところでできることは知れている.それよりどういう気持ちで臨むのかだ. 勝つために寸暇を惜しんで必死に練習をするというのはもう物理的に無理. 元から背水の陣で,予選後は種々の予定を入れてしまっているからだ. その中でなお,予選メンバー全員で再度出演することに決めたという連絡が 入った. コモンの盆休みが消えていった瞬間である(苦笑) |
何故出演をするのか −−−ライブができるから.見てくれる人がいるから. 何を見せるのか −−−−−精一杯の演奏.でき得る限りの準備をして臨む. "与えてもらった機会を活かせるよう努力します"と準決勝への参加を正式に 申し込んだ. 改めて予選本番のステージを繰り返して見てみると,ここもう少し・・・ とか, ここは直せるやろ・・・ とか,グレードを上げれるところが幾つか見つかる. 見に来てくれているいろんな人たちに,前より良いステージを見てもらう. 緊張でわからなかった舞台でもう一度,今度は自分たちも楽しむ. その辺りに向かって再始動したのだった. |
1.仁川学院高校 |
2.飾磨高校 |
3.同志社香里高校 |
4.樟蔭高校 |
5.扇町総合高校 |
6.金蘭会高校 |
7.京都光華中学校 |
8.同志社女子高校 |
9.柴島高校 |
10.武庫荘総合高校 |
11.泉尾工業高校 |
12.西の京高校 |
13.大谷中学校 |
14.兵庫商業高校 |
15.岸和田高校 |
16.(欠番) 大いなる意志に 敬意を表す |
17.藤井寺高校 |
18.和歌山高校 |
この日は,そう低いレベルの演奏もなく,しかも1曲ずつでまわるから,本当に あっと言う間に出番が来て,おっと言う前に終わってしまう. いろんな気持ちを乗り越えて舞台を楽しめたようで何より. でも,この席はダメダメ. |
これが,背筋を伸ばして着席した目線. 他校の渾身の舞台がまったく見えない.本当に一所懸命にポンポンをふる 部員さんたちは健気で,悪気はないのだろう.だが,我々は自分の席での 着席を強いられているのだ.しかも目の前にはサブウーハー.低音ばかりが 際立ち,音のバランスは極悪.聴覚視覚のダブル攻撃で,見学の楽しみは 奪われてしまった. でもこれはそう簡単には改善されないのだろうな.せめてここで吼えとく(笑) |
さて,今回のチャレンジの実況を. 映像を見比べてみるとわかるが,実は結構手を入れている.一旦チームが できているので,対応も早い.その時できなくても翌日の練習には仕上げて きよる.実はこの日々は結構楽しい. 本番.一度経験したルートということで,随分なリラックスだ. 自分らが楽しむための下地は十分. 予選より更に短い,たった5分の瞬間であった. でも精一杯の思いは込めれていたと思う.コンテストという勝負に振り回 されないウチ流のステージが作れた. |
何度も足を運んでくださった保護者の皆様には形ある結果を残せなかったこと に対し,何の申し開きもできません. ただ彼女らが本当に精一杯,ひと夏のすべてをかけて作ったステージを見て いただけたなら,それが決して"お遊び"ではなかったことを感じていただけた と思います. |
またもや惜敗. ・・・実は今回,さほど悔しくはない. 採点されている観点がどう見てもウチが直しようのない部分であったから. マイシマに行けなかったという事実はとても重いのだけれど,今回の11人が それを恥だと思うことはないだろう.だって最後まで全力でやり切ったものな. |