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平成20年7月13日(日) 奈良市中央体育館にて 参加:なし はい,ケーオンとは何にも 関係はありません. ただのコモンの趣味です. |
20年以上も前の話. ブルースリー,ジャッキーチェン,サモハンキンポーといったカンフースターが スクリーンで活躍し,なんとなくの憧れを抱いて奈良教育大学の少林寺拳法部に 入門する. まぁ実際のところは,教師になるのに悪童に対処できんとあかんぞ というような ことを先輩に言われたのが直接の動機だったかな. 少林寺拳法というのは,中国拳法を源流としてはいるが,宗道臣という日本人が, 終戦後の日本の惨状の中で立ち上げられた武道であり,香川県に本部を持つ. 60余年が経ち,開祖である宗氏は既に亡くなられているが,氏の志しは引き継がれ, 日本だけでなく世界各地に根付いている. |
当時の監督は,数々の武勇伝を持つバリバリの実践派のS先生. だが,規律等はとても緩やかなクラブで,多くを各自の自律に任されていたため, 部員数は多かったが相当な温度差があったように思う. 演武大会にも出場したが,自分たち独自のスタイルでは結局一度も認められる ことはなかったな. 本来は大切な教えを広めるという義務を負うのだが,教職についた後も,新たな 部を作るには力及ばず,かつて一度だけ自由設定できる授業で講座を開けただけで ある. ただ,現在まったく異なる分野にいるが,すべての指導の原点は少林寺拳法の 教えである金剛禅なのである. 自分を鍛えること.−−揺ぎ無き自信がまずもって必要である. 次に他人を思いやる気持ちをもつこと.−−何と言ってもチームプレーである. そうして心をまわりの人に伝えることへと. 要するに人づくりってことだ. |
ところが,新入生は始めの内,ただで楽器を教えてもらえるとか,歌手デビュー とか思って入ってくる者も多い. 保護者の方からも,そんなクラブ(不良の溜まり場・良くない影響を受けるという イメージなのだろうか)に入るのは認められないとの声も未だ少なからず. 現在ウチのクラブでは,各自の高校生としての義務. 即ち,必要な勉強をすること,服装・頭髪等生指面での問題を起こさぬことを 最低限のルールとしている. そんな低次元で教師の手を煩わせるなってことだな. 学ぶべきことはもっと別のところにたくさんあるのだ. 舞台に立って演奏をすること,これは演奏を試合と置き換えればどのクラブでも やっていることだろう. ウチも最初はそれだけだった.週に1〜2回練習をし,年に一度,文化祭で発表. だが,連盟に所属している内にできる事が増えていった. ・より良いクラブ作り−−他校を見て良いシステムをどんどん取り入れた. ・発表回数の増加−−そのまま出演バンドのスキルアップに直結する. ・イベントの運営,スタッフ力の強化−−おそらくこれがミソになってる. ・オリジナル曲作り〜CD録音やコンテストの利用 −−いずれも上級レベルに達した者の更なる目標として用いている. 他にもいろいろあるのだが,例え小さなことでも各々が責任をもって達成する 経験を積むことは,大いに人を鍛える. 最後の引退ライブまでクラブに居残った部員は個性豊かで,生き抜いていく力を ちぁゃんと身に付けてくれている.そして堂々と高校では軽音楽部でしたと言える 自信を備えてくれている. おっとっと,ここまで言い切ると行き過ぎかもな.自信はいいが過信は禁物だ. で,だらだらと綴ってしまったが,きっとこの中に高校時代に学んでおかねば ならないことが含まれているはず. さぁ夏本番.今年のチームはどんな色を見せてくれるのだろう. |
今年の大会は,桜井安部旋風が吹き荒れたな. で,何と女子段外の部の優秀賞(2位)に奈教大が入賞! おめでとうございます. (そういや大阪樟蔭女子大学にも同部があるそうだが, 未だお見掛けせんな.高校で創部すりゃ結構いけるように なるやろけどな.武道必修の波に乗るのもひとつかも・・・) いかんいかん,血が騒ぐわい. |